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1.毛髪について”知る”

毛髪基礎知識

1.髪が成長する仕組み

男女や個人の差はあるものの、髪は平均して1日に約0.35mm、1ヵ月で約1cm成長します。しかし永遠に伸び続けるわけではなく、1本1本に寿命があり、健康な髪で1日に50~100本は自然に抜け落ちています。

この寿命は毛周期によるもので、髪が生まれてから抜け落ちるまでの1サイクルは女性の場合約4~6年。人は一生のうち15回ほどサイクルを繰り返すという計算になります。

サイクルは毛包単位のため、一定量の髪が抜け落ちても同じくらいの量が生えてくるので、通常は時期などによって毛量の変化を感じることはありません。しかし、なんらかの原因で毛周期が乱れると、毛髪がきちんと成長せず、髪が抜け落ちている時期が長くなるなどし、薄毛が気になりはじめるのです。

毛髪の成長

髪は皮膚の一部だということをご存知ですか? 実は、肌と同じように細胞分裂を繰り返し、変化したものなのです。そのため、髪の健やかな成長には、十分な栄養と、それによって各組織を正しく働かせることが欠かせません。ここでは、そのメカニズムを詳しくご説明します。

毛髪は、頭皮の深部にある「毛乳頭」と「毛母細胞」で発毛・育毛されていきます。「毛乳頭」は体内に張り巡らされた「毛細血管」から成長するための栄養を吸い上げて「毛母細胞」に供給。すると「毛母細胞」が細胞分裂し、上へ上へと押し上げられ、その過程でケラチンを蓄えて角化※して毛髪となり、成長していきます。

  • ①毛包
    筒状に毛根部全体を取り巻き、毛根部を保護しています。人の頭部には10万〜15万個あるといわれ、髪の生え変わりのサイクル(毛周期)は、毛包単位で行われています。
  • ②毛乳頭
    周囲に毛細血管が網の目のように張り巡らされており、そこを流れる血液から栄養を取り込み、毛母細胞に供給します。毛髪形成の要で、毛乳頭が失われてしまうと毛髪は形成されません。
  • ③毛母細胞
    毛乳頭から栄養を取り込み、絶えず細胞分裂を繰り返して増殖を続けています。分裂した細胞は上へ上へと押し上げられ、その過程で角化することで髪となります。身体の細胞の中でも特に細胞分裂が盛んなため、安定した栄養が必要となります。

毛周期(ヘアサイクル)とは?

成長と脱毛を繰り返す毛髪のサイクルを毛周期といいます。髪が生まれて成長する「成長期」から、成長が止まり、髪が抜け落ちる準備に入る「退行期」、髪が毛母細胞の細胞分裂が完全に停止する「休止期」まで一定の期間で各段階を経て、生え変わっていきます。

一般的に髪は10万本以上あるといわれますが、1本1本が単独でサイクルを繰り返しているため、髪は一定量を保つことができるのです。

正常な毛周期

毛髪が成長する時期。
通常2〜6年といわれ、頭髪全体の約90%を占めています。

毛母細胞の分裂が衰え、髪の成長が止まって休止期に入る準備期間。
通常2~3週間で、頭髪全体の1%ほどです。

毛母細胞の細胞分裂が完全に停止する期間。
3~4ヵ月休止する中で次の毛髪の準備をし、成長期が始まる際に古い毛髪が抜け落ちます。頭髪全体の約10%です。

2.女性の薄毛のメカニズム

年齢を重ねると女性の髪は細くコシがなくなり、全体的に薄毛になったように感じます。

実際に髪の量は20代、太さは30代半ばをピークに、その後徐々に減少。加齢とともに、ボリュームが出ない、ヘアスタイルがまとまらないといった悩みが聞かれるようになるのは、そのためです。

加齢によるボリュームの変化

では、その現象はどのようなメカニズムによって起こるのでしょうか?

毛髪は、一定のサイクルで成長と脱毛を繰り返していますが、なんらかの原因でサイクルに乱れが生じることで薄毛の症状が現れます。女性の場合、老化や過度のストレスなどにより周期が乱れることが多く、成長期の短縮と休止期の延長が同時に見られ、極端な例では、成長期が数ヵ月ほどになることもあるといわれています。

薄毛の毛周期

毛髪は通常2〜6年かけて太く長く成長していきますが、成長期が短くなると十分に成長しきれず、細くコシのない、色の薄い髪になってしまいます。

休止期が長くなると、抜け落ちる数に対して成長する髪が追いつかないため、薄毛が目立つようになります。

成長期が短縮すると毛髪は十分に成長しきれません。
これにより1本1本が細くコシのない状態になるだけでなく、メラニンの生成も抑えられて髪色が薄くなり、髪の間から地肌が覗くようになってしまうのです。

また、毛髪は毛包単位で生え変わりを繰り返していますので、通常であれば、一定量の髪が休止期に入っても毛髪全体量に変化は見られません。しかし、休止期が長くなると、抜け落ちる数に対して成長する髪が追いつかないという状況に陥ります。このように毛周期の乱れによって頭髪全体の密度が低くなるのが女性の薄毛の特徴です。

1つの毛包で形成される毛髪は1本ですが、頭皮表面に現れる際、2~3本で1つの出口を共有します。

成長期の短縮と休止期の延長により、頭髪全体の密度が低くなり、地肌が目立つようになるのが女性の薄毛の特徴です。

女性と男性の薄毛の違い

女性と男性の薄毛では原因や症状に違いがあります。男性の薄毛に多いAGA(男性型脱毛症)では、男性ホルモンの増加と遺伝的要因によって髪がうぶ毛化し、額や頭頂部などが集中的に抜け落ちてしまいます。

一方、女性の場合は加齢や更年期障害による女性ホルモンの減少、妊娠などによるホルモンバランスの乱れが原因となり、髪が華奢になり頭髪全体の密度が低くなるのが特徴。

このように男性に比べて女性は遺伝的な影響が少ない分、育毛効果が出やすいといわれています。
それだけに男性用の育毛剤や専用シャンプーなどで「取りあえず」ケアするのではなく、早めに女性に合ったケアや治療を始めることが大切なのです。

原因を探る

次に、女性の薄毛の原因について詳しく解説致します。

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