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2.薄毛の原因を”探る”

女性の薄毛の原因と種類

1.女性の薄毛の原因

男女問わず、薄毛は毛周期の乱れによって起こりますが、成長期の短縮と休止期の延長が同時に見られるという特徴があります。

成長期が短縮すると、毛髪は十分に成長できずに細くコシのない状態となり、休止期が延長すると抜け落ちる数に対して生えてくる数が追いつかず、全体量が減少します。このように、髪の軟弱化と本数の減少によって頭髪全体の密度が低くなり、地肌が目立つようになるのです。

では、毛周期はどうして乱れてしまうのでしょうか?
主な原因は、ホルモンバランスの崩れ。女性ホルモンは加齢とともに減少していきますから、ある程度は生理現象といえますが、ストレスや不規則な生活などが誘因となっていることも少なくありません。

また女性の場合、ヘアスタイルやヘアケアの仕方によるトラブルから薄毛になるケースもあります。

薄毛につながる代表的な原因

ホルモンバランス

女性ホルモンのエストロゲンには毛髪を育てる働きがあるので、ホルモンバランスが崩れると毛周期に強く影響が現れます。40代以降では、加齢による減少がほとんどですが、若い世代では、生活習慣や過度なダイエット、出産などによって減少することがあります。

ストレス

女性の社会進出が当たり前となった現在、ストレスを抱える女性が増加しています。
ストレスはホルモンバランスを崩すだけでなく、自律神経を圧迫して血流を滞らせるため、毛母細胞に栄養が届かず、発毛や毛髪の成長に影響が出ます。また、自己免疫異常も助長し、円形脱毛症の原因ともなってしまいます。

ダイエット

髪は他の臓器に比べて生命を維持するという点で重要度が低いため、間違った方法や急激なダイエットによって栄養が不足すると、本来髪に届くべき栄養素が他の臓器に利用されてしまいます。また、30代半ば以降に過激なダイエットした方の多くが脱毛をひき起しているともいわれますので、正しく、無理のない方法で行うようにしましょう。

睡眠不足

睡眠不足が続くと、疲れが取れずに身体全体の機能が低下し、髪の成長にも影響が出ます。特に、午後10時〜午前2時は副交感神経が最も活発化し、成長ホルモンが大量に分泌する時間。髪もこの時間帯にいちばん成長するので、しっかり良質な睡眠をとるように心がけましょう。

食生活の乱れ

栄養が不足すると毛髪の細胞の働きは低下しますので、髪の成長に必要な栄養を届けるためにもバランスの良い食事は欠かせません。また外食やインスタント食など高カロリー、高脂肪の食事が続くとコレステロールや中性脂肪が増え、頭皮の毛細血管が詰まって毛母細胞に栄養が届きにくくなってしまいます。

老化現象

加齢とともに女性ホルモンは減少し、相対的に男性ホルモンが増加します。特に更年期に入るとホルモンバランスが大きく崩れてエストロゲンも影響を受けるため、この時期に薄毛の進行が目立つようになります。

ヘアスタイル・ヘアケア

髪を結んだヘアスタイルやヘアピンで留めるスタイルなど、髪を強く引っぱり続けると頭部の毛細血管が壊れることがあります。また毎日の洗髪でシャンプー剤のすすぎ残しがあると、毛穴の詰まりとなって毛髪の発育に影響を及ぼします。

ライフスタイルチェック

  • 冷え性
  • 睡眠時間が少なく、休息が取れていない
  • 人間関係などのストレスがたまっている
  • 外食やインスタント食が多い
  • 急激なダイエットをした
  • たばこやアルコールの量が多い
  • 便秘がち
  • 髪を縛っていることが多い
  • あまり運動をしない

チェックが多いほど薄毛の可能性は高まります

人によって症状が違うようにシグナルもそれぞれです。
あなたはいくつ該当しましたか?
薄毛の原因は日常生活に潜んでいますので、薄毛改善、育毛を始める際は、生活習慣の見直しも必要です。

2.女性の薄毛の種類

多くの女性が悩んでいる薄毛ですが、その種類は1つではありません。薄毛改善、育毛・治療のためには自身の症状を知ることが大切ですが、思い込みや勝手な自己判断によって間違った育毛をすると症状を悪化させかねません。

ここでは、女性の薄毛のさまざまな種類をご紹介しますので、気になる症状がある場合は、専門の病院に相談し、適切な治療を受けるようにしましょう。

びまん性脱毛症

女性に多い脱毛症の一つで、脱毛の症状が広範囲にあらわれ、頭部全体がまんべんなく薄くなっていくのが特徴。加齢などにより女性ホルモンが減少することでおこります。また、頭部だけでなく、身体全体の毛が薄くなるという特徴もあります。

分娩後脱毛症

女性特有の薄毛の症状で、約半数の妊婦が経験するといわれています。妊娠後期のエストロゲン増加によって髪は成長期を維持しますが、出産を終えると一気に休止期に入り、脱毛が増えます。多くの場合、時間の経過とともに症状はおさまるので、それほど心配する必要はありません。

FAGA
(女子男性型脱毛症)

男性の薄毛の代表であるAGA(男性型脱毛症)は、その名称から男性のみの症状のように思われがちですが、同じような毛髪の抜け方をする女性の脱毛症をFAGA(女子男性型脱毛症)といいます。びまん性脱毛症が頭部全体にあらわれるのに対し、FAGAは前頭部や頭頂部から薄毛になるのが特徴。ただし、男性のAGAほど極端な脱毛はみられません。

その他の脱毛症

脱毛症と聞いて真っ先に思い浮かぶ「円形脱毛症」は、円形や帯状の脱毛斑が拡大していくもので、性別や年齢を問わず発症します。原因は特定されていませんが、精神的ストレスが誘因になるといわれています。ほかにも、乾燥したフケが大量に出て、毛穴を防いで髪の成長を妨げる「粃糠(ひこう)性脱毛症」、ポニーテールなど引っ張るような髪型を長期間髪続けることで脱毛する「牽引(けんいん)性脱毛症」などがあります。

女性にも現れるFAGA

かつて、女性の薄毛といえば「びまん性脱毛症」だと考えられていましたが、近年、女性にも男性型脱毛症が多いことが分かってきました。男性のAGAと区別するため、女性の場合はFAGA(女子男性型脱毛症)と呼ばれます。

AGAは、一般的に思春期以降の男性に見られる前頭部及び後頭部の毛髪が薄くなる症状で、遺伝や男性ホルモンが原因と考えられています。原因物質は、DHT(5α-ジヒドロテストステロン)。男性ホルモンのテストステロンと毛髪や皮脂腺に存在する酵素の1つ5α-リダクターゼが結びついて発生するという活性型男性ホルモンです。DHTは毛乳頭内の男性ホルモン受容体と結合することで毛母細胞の機能を弱めてしまうため、毛周期を乱し、発毛・育毛を抑えてしまうのです。

男性ホルモンが関係していると聞くと女性には関係ないように思われますが、もともと女性も少量ながら男性ホルモンを持っています。
通常は、女性ホルモンによってその働きが抑制されていますが、加齢などによって女性ホルモンが減少することで、相対的に男性ホルモンが優位になることで発症します。現在では、女性の脱毛症の中でもFAGAが最も多いといわれ、米国では、女性の2割がFAGAになるという研究結果が報告されています。

年代別には、20代で3%、30・40代で16%、50・60代で24%、70代で28%、80代で32%と、年齢を重ねるごとに割合が高まっていますが、最近では20代、30代での発症も増加傾向にあるようです。
背景には、女性の社会進出によるストレスの増加、ダイエットによる栄養不足などがあると考えられています。

AGAの治療にはDHTを抑制するプロペシアを使用しますが、妊婦が服用すると胎児の成長に影響を与える可能性があるため、女性の使用が禁止されています。そのため、FAGAの治療方法は限られているのが現状です。

女性のFAGAになる割合
FAGA年齢別割合

髪を育む

次に、女性の薄毛治療について詳しく解説致します。

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